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  • 執筆者の写真Tony Ozawa

瀬戸内国際芸術祭2019

瀬戸内国際芸術祭2019 春夏秋の3シーズン開催されますが、GWの連休を利用して春会期の一部を回って来られたのでご紹介。

あまりに広く、数が多いため数日ではとても回りきれません。なので、個人的に気になる展示、島を中心に巡っています。行けなかった場所はまた機会があれば訪れたいところです。


瀬戸内海の島ということでベースの拠点は香川の高松か、岡山の宇野港になります。ここから各島々へ渡るのが基本。


高松港付近にもいくつかの作品が展示されています。ほとんどが屋外展示なので無料で誰でも見ることが出来ます。街をあげて芸術祭を応援しているのがわかります。


朝靄に煙る高松港

「銀行家、看護師、探偵、弁護士」 ジュリアン・オピー

国境を越えて・海 リン・シュンロン(林舜龍)

Liminal Air -core- 大巻伸嗣



待つ人 / 内海さん 本間純

フェリーに乗って、まずは豊島へ移動します。3日間乗り放題のフェリーパスが便利です。


海沿いの道の先に隠れた研究所のような建物。

心臓音のアーカイブ クリスチャン・ボルタンスキー


クリスチャンボルタンスキーの「心臓音のアーカイブ」。

中は撮影不可なので、自身の目で感じてもらうべし。

心臓音に合わせて明滅するインスタレーション。誰かの心音に包まれた自分の影が畏しく、圧巻です。


別室のレコーディングルームで私の心音も作品の一部に加えてきました。今までに収録された心音も試聴可能です。興味のある人はパリで収録された#0008を聞いてみてください。ボルタンスキー本人の鼓動を感じることでしょう。


命を永遠の作品に仕上げる思考。ちょっと他の参加作品と格の違いみたいなものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

自身が死んでも生きた証がそこに残されていく。すごいことだと思いませんか?

生まれたばかりの赤ちゃんを連れた家族がレコーディングルームから入れ違いで出てきました。きっと小さな小さな心音を永久保存してきたんじゃないでしょうか。

ここは是非訪れていただきたい。


これから港の方に戻って、山を登っていきます。


途中にこんな作品も。

勝者はいない─マルチ・バスケットボール イオベット&ポンズ

作者不明のアートも。


山道をずんずん登っていくとようやくひらけた場所に着きます。レンタル自転車か、バスで行くのもありだと思います。私は途中の道も楽しみたかったので、ひたすら歩きでしたが。



豊島美術館 内藤礼 西沢立衛

あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液) ピピロッティ・リスト

空の粒子/唐櫃 青木野枝

雨のため室内展示がとても混んでいます。

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーのストームハウスはアトラクションのようで面白いです。古民家で台風に襲われた体験ができます(笑)


ボルタンスキーのささやきの森も雨のためclose。時間の都合で回れなかったところもちらほら。悔しさを噛み締めて次回へ願いの種を。



お昼を食べるのに豊島美術館を登ったところにある農業体験施設「碧い空」さんがオススメ。



何がすごいって、瀬戸内海の絶景を見ながら食べられたらそりゃ美味しく感じるってもんです。



ちなみに薬味のネギは隣の畑でセルフサービス。

ここまでのセルフは初めてみましたね(笑)




まさに体験施設。

当然、無農薬有機栽培ですので美味しくいただきましょう。


ウサギニンゲンのパフォーマンス、この日の演目は「Pendulum」。



自作の映像機と音楽のライブは実に幻想的で、何処か懐かしいファンタスマゴリア。





実物と影絵が交錯する瞬間が非常にアーティスティックです。



リアルタイムに描かれたマーブルを映し出すのも素敵でした。


さて、来た道とは別の道で港に戻ります。


ウミトタ 皆川明/緒方慎一郎

豊島横尾館 横尾忠則 永山祐子

猫だまりで船をのんびり待ちましょう。


小さな島でも効率重視で1日に何箇所も回るより、島の風景と時間を感じながらのんびりがお勧めです。


直島へ続きます

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