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執筆者の写真Tony Ozawa

venezia

更新日:2018年11月15日

2017年9月、念願のヴェネツィアに旅した時の記録です。


乗り継ぎのモスクワ空港からの夕日。


雨に耐える聖母子像。

ヴェネツィア散策初日は雨でした。

雨の日のヴェネツィア。

いつもは観光客でごった返すこの街もほんの少し静か。

人の少ない北側。アドリア海沿いはなおのこと。



こんな薄暗い日には。

朽ちたレンガと墓場の島サンミケーレが画になります。


褪せた街並みと鮮やかな傘。

静かに過ぎて行く時。

なんでもない日常がけっこう好き。


雨の中迷い迷ってたどり着く行き止まり。少し開けたカンポに出て落ち着くもまた行き止まる。

この街を散策するには足腰と寛容な心が大切。


偶然たどり着く先に何か素敵なものがある。

そんなことを期待してしまう街。

雨、昼、夜、人、どの顔もこの街の一部。


2日目。昨日とは対照的な快晴。

青空に映えるヴェネツィアの街並み。

カナルグランデにかかるリアルト橋

ヴァポレットから眺める風景は心地よい風と相まって最高です。



カンパニーレからの絶景。

ヴェネツィアの顔、サンタ・マリア・デッラサルーテ教会

対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島

ドゥカーレ宮殿とサンマルコ寺院

どっちを向いてもヴェネツィアらしい佇まい




昨日の雨の影響もあってか、大鐘楼から降りてきたらすっかりアクアアルタです。

みらくるです。やっと乾いてきた靴がまたすっかり水浸しになってしまいました。

もうこの後はあそこに行くしかありません。アクアアルタがみらくるを運ぶ場所へGoです。



コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段。Scala Contarini del Bovoro

ARIA the AVVENIREの3話、原作ファンには魔女ベファーナのあの場所です。個人的にここからの眺めが一番好きです。建物の屋根が見えて向こうに大鐘楼。なんだか流星群を眺めたくなってしまいますね。

かなり奥まった場所にあり、来るのにかなり迷いました。

意外と人気のないスポットなのかしら。そんなに人が来なかったのでゆっくりと写真が撮れましたけど。

下を眺めるとニャンコが逃げ込みそうなポッツォのある庭。





ARIA社長も大満足です。

もうこれだけでここにきた目的は果たしたと言っても過言ではないかもしれません。

大鐘楼の反対側を眺めればフェニーチェ劇場の屋根もちゃんと見えました。

テンションMAXです。




ちょっと一服。Break time at the Caffe Florian

目的の一つ。カフェフロリアンでカフェラテを。

話には聞いておりましたが、豪華な店内です。

味はもちろん美味しいけれど。この店に限らず、この国でコーヒーがまずい店なんてほぼないんです。2ユーロくらいで飲める店だって飛び上がるほど美味しいので。

音楽チャージを払っているので、のんびりと生演奏を聴きながら夕暮れを待ちます。

前に座っていたお爺様が「足が悪くてあまり歩けないからここでまったりするのが好きなんだ。朝からずっといるよ」と語っていたのが心に響きます。




夕暮れのスキアヴォーニ河岸。 Sunset Riva degli Schiavoni

ただただ美しい夕日を沈むまで眺めて。

わりと人がいるのでダニエリを超えて、海洋市博物館のあたりでぼんやり。

ただうつろう景色を眺めているだけで穏やかな気持ちになる。

本当に不思議な街です。




3日目。ムラーノ島へお出かけです。Murano

ご存知、ムラーノ島はヴェネツィアンガラスの町。ヴェネツィア本島より北へヴァポレットで30分くらい。ガラス工房とお土産屋さんがひしめく小さな島。本島よりかなりのんびりした雰囲気ですね。観光客はいっぱいですが。




相変わらず入り組んだ小道。

ヴァポレット乗り場に向かう道と個人宅へのカッレの差もほとんどありません。

迷い込むと工房の奥のプライベートビーチならぬプライベートボート乗り場に出てしまいます。


ムラーノ島を後にしてヴァポレットでさらに北へ。

天気がいいので空と海の境が溶けてしまいそう。


かつては人が住んでいた島もいくつかは沈み、廃墟と化しています。

満ち潮では完全に沈んでしまったりもするのでしょうか。

青い空に無人の建物の瓦礫が過去への思いを馳せます。



そしてブラーノ島。Burano

ムラーノ島からさらに北。ヴェネツィア北東9kmにある漁師の島です。漁師が霧の中でも自分の家を見分けられるようにと塗られた色鮮やかな家たち。街全てがポップアートです!




どこを見渡しても美術背景なもので、そこかしこで撮影会になってます。女性も男性も、この街に立てばもうモデルさんです。

漁師の町なのでにゃんもいっぱいです。

しかもめっちゃ人懐っこい。




こうしてまた鮮やかに町が彩られていくのですね。


眠いにゃ。


この町ではカッレを歩くのもヴェネツィアとはまた違う楽しみがあります。

次の家は何色。何がある。ポップフィルターを使わなくても鮮やかな被写体。


全然気にしないにゃんたち。





ARIA社長も大はしゃぎです。

ちょっとカッレに入れば人があまりいないので撮影し放題。

ARIA The ORIGINATION第7話の世界を堪能です。


ARIA社長とブラーノ島散歩。

緑も多いこの町は散歩もベンチでまったりもどちらもおすすめ。ただし来るのにそこそこ時間がかかるので余裕を持って訪れましょう。





フェリー乗り場からレース博物館の反対側に向かった先の美術公園です。本当に人が来ませんね。


この島では本島とは違い、自転車が使えるので一部の庭先には置かれてますね。


ARIA社長も地元のニャンに絡まれてます。

このにゃんむちゃくちゃ人懐っこくて30mくらいずっと後をついて来てました。かわいい奴め。



ヴェネツィア本島に戻って再びスキアヴォーニ河岸。

夕暮れ、日が落ちるまで。ただ海を眺む。





サンタ・マリア・デッラ・サルーテの向こうに落ちてゆく陽。

金の波。

窓の向こうに燃える橙が美しい。

この景色を見に来たのだと自信を持って言える。思わず息を呑む美しさ。少しでも見てくれた方に届くといいいな。


陽が落ちきってもまだしばらくは明るいマジックアワー。

帰路につく一抹の寂寥感。



本日も快晴。ゴンドラ日和です。

今さらながら定番の観光スポットへ。



サンマルコ寺院。

あの方です。じっと海を眺めてらっしゃいます。

扉を開いた先にある馬のお尻。わらわらと写真をとる方たちで溢れてるのでなかなかまったりというわけにはいかなそうです。

ドッカーレ宮殿のためいき橋から見るサンジョルジョマッジョーレ。囚人の最後の風景ですね。


念願のゴンドラライド。

32ユーロの相乗りツアーで、インド人ファミリーとドイツからのカップルとご一緒しました。誰もネイティブイングリッシュスピーカーじゃないところがらしいですね。ゴンドリエーレもひたすらすれ違うゴンドリエーレと勝手に喋ってたり、音楽に合わせて歌ってみたり自由すぎます。

低いアングルと緩やかな揺れ、

そして細い路地からカナルグランデに出た時の解放感。

是非体験していただきたい。

写真に見え隠れしてる帽子は一番前に座ったインド人のキッズの帽子です。ゴンドラが揺れるたびに大はしゃぎでカワイイ。


旅は道連れ。一緒に乗った仲睦まじいお二人。携帯のバッテリーが切れてしまったということで私のカメラで撮った写真を後でお届けしました。元気にしてるかしら。


ゴンドラ楽しすぎです。お次はトラゲット。

アカデミア橋先からサンマリアデッラサルーテに一番早くいける渡し場から。

2ユーロでほんの数分ですが。これはこれで楽しい。そんなに沢山じゃなかったので立ち乗りではなくゴンドラのヘリにみんな腰掛けるスタイルでライド。バランスを取るために前後の二人漕ぎです。18時ころで店じまいになってしまうのが残念。


3つ並んでいるゴンドラを見るとついつい撮りたくなってしまうのは私だけじゃないはず。



サンタマリアデッラサルーテから眺めるジューデッカ運河。Santa Maria della Sallute and Canale della Giudecca 

ザッテレと呼ばれるこの通りもスキアヴォーニと負けず劣らず素敵です。この日はこちらから夕日を眺めて帰ります。

頭の中をずっとシンフォニーが流れているので軽く口ずさみながら。

特に理由はないけれど涙が溢れそうです。

ただ町が綺麗で、それを感じられる自分と。そんな奇跡に。




姫屋っぽいショットを数点。支店はちょっとわかりにくい場所にあるので要注意。


最終日はお土産を物色。

アンティークなデザインの文具店はワクワクします。ムラーノガラスのペンのデザインに目移りしてしまいます。店員のおじいさまがニコニコしながらラッピングしてくるれるのまで含めてこの店の楽しみです。

そして迷った末にゴンドラの模型屋にたどり着いたのですが、まさかのchiuso…。次行った時の楽しみにしましょう。願いの種ということで。

不幸の石。マイナーな観光スポットなんですかね。e pietre sfortunate

地元の人は避けてますが、観光客は割とガンガン踏んでます。

ここも場所がわかりづらいです…

ヴェネツィアのミステリーは他にもいっぱい。

七不思議は見つかるかしら。


カッレを曲がってやってくる人たちと駆け引きをするcute kids.

目を合わせると隙間に隠れる姿が可愛すぎます。


またいつかこの場所で。


愛すべきveneziaに。


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